各種制度を活用し、新規ビジネスの展開へ
事例の概要
株式会社ジャパン・ビジュアル・サポート様では、デジタル化による写真業界の激変に対応すべく、自社のコア・コンピタンスであるデジタル画像処理技術を活かした新しいビジネスを、生き残り戦略の柱として取り組まれています。
その取組みにあたり、公的な各種制度を積極的に利用することで、実現のスピードを上げています。
会社概要
株式会社ジャパン・ビジュアル・サポート
富山県中新川郡立山町五百石50
代表取締役 宮崎 一郎
事業概要
写真スタジオ、ブライダルフォト、カラープリントショップ、
画像処理加工
ソフトウェア開発、デジタル画像処理
スタジオ2ケ所、プリント・ショップ11ケ所
主要取引先
コニカ・ミノルタ など
資本金
1,000万円
従業員
51名
年間売上高
30,000万円
沿革
平成 2年10月 創業
専門家派遣事業の利用
平成17年4月。宮崎社長が、富山県新世紀産業機構の専門家派遣事業に応募され、採択されたのがことの始まり。ITC富山内での公募の結果、担当すること となった。早速、宮崎社長とコンタクトをとり、今回の主旨・今後の方針について協議をし、社長の背中を押すことが、一番大きな役割であると認識した。
宮崎社長の思いを実現するため、各種制度の利用・展示会への出展・実際のシステム開発・運用状況などを、それぞれの状況をにらみながら取組んでいる。
進行状況
平成17年5月。コンサルテイング開始。事業の方向性を確認し、システムはプロトタイプを開発し、モデルユーザーでの検証を踏まえ、次のステップへすすむこととした。
今後の課題
今回のサービスについては、機能拡充・新規顧客獲得・他業種業態への展開が課題である。また、ジャパン・ビジュアル・サポート様自身の社内での情報共有への取組みも残っている。これらの課題について、継続して対応していく予定。
所感
今回は、宮崎社長自身が戦略・戦術の基本骨格をしっかりとお持ちであったことが第一であり、ITCとしてその方向性の検証・調整と後押しが主であった。一番の役目は、社長の思いを実現するにあたり、不安要素を取り除くことであったと考えています。
諸制度の利用についても、お互いに認識ができていたこともあり、とてもスムーズに対応できたと感じています。また、ビジネス特許へのチャレンジなど、目線を少し変えることができたことも、大きな収穫の一つです。
支援したITコーディネータのプロフィール
合田 郁夫
北陸コンピュータ・サービス株式会社
経歴:
・ 平成14年 ITコーディネータ補に認定
・ 平成16年 ITコーディネータに昇格
・ ベ ンダーに身を置きながら、ITCの基本スタンスである『中立』という立場を、絶えず念頭に置きながら活動し、現在に至る。これまでの経験より、『本当に意 味があるIT化なのか?』という疑問を持ちながらの毎日。ベンダー内ITCとしての活動モデルを作れるかが大命題である。
(2006/10/28寄稿)