IT経営カンファレンス in TOYAMA 開催報告
平成29年2月24日、富山県民共生センター サンフォルテホールにて、
ITコーディネータ富山公開セミナー「IT経営カンファレンス in TOYAMA」を開催いたしました。
当日は年度末繁忙期の中、約80名の方にご参加いただきました。
第一部の基調講演はジャーナリスト勝見明様をお招きし、「鈴木敏文氏と野中郁次郎氏に学ぶ経営の要諦」と題して、ご講演いただきました。
勝見様は、セブン&アイ・ホールディングス名誉顧問の鈴木敏文氏に関する著書が多数あり、鈴木氏と最も親しいジャーナリストと言われています。
一方で、小池都知事で話題となった「失敗の本質」の著者でもある一橋大学名誉教授・野中郁次郎氏とはリクルート・ワークス研究所機関誌「Works」誌上で事例研究「成功の本質」を11年に及び連載し、共著も多くあります。
セブンイレブンを創業以来30年以上にわたって育ててきた鈴木氏の経営には、統計心理学、「仮説立案~検証」がベースとなり、情報の先にある「顧客の心」に迫る、徹底した顧客視点が特長であるとのこと。そしてこの仮説立案~検証が、本部だけではなく、各店舗の隅々にまで浸透を図るなど、コンビニ業界で確固たる地位を築いてきたポイントを、分かりやすくお話いただきました。
野中氏が提唱する「イノベーション」とは、イノベーションをおこす「スキル」ではなく「作法」、「競争戦略」ではなく「未来戦略」。
また、イノベーションにはロジカルシンキングだけではなく、直観も必要であること。
なかなか気づきにくい暗黙知を形式化することの重要性など、野中理論のエッセンスを語っていただきました。
第二部の事例発表には、県内の金融機関担当者様をお招きし、「金融機関による経営支援事例」を発表していただきました。
富山銀行 営業統括部ソリューションサポート室 室長 本田尚孝様
富山信用金庫 営業推進部 次長 窪田賢一様
にいかわ信用金庫 営業推進部サポート室 次長 小竹淳一様
これまでの枠を越えて、地域の企業・事業者を全面的にバックアップ。
今後、各金融機関様の取り組みに期待を感じる内容となりました。
NPO法人ITコーディネタ協会 常務理事 平春雄様から、ITコーディネータ富山への期待と、今後のITコーディネータ協会の取り組みなどをお話いただきました。