IT経営応援隊in富山”事例発表セミナー
日時
2005/7/21(木)
主催
富山県総合情報センター様
内容
ITコーディネータ富山が後援しました。
案内チラシのPDFはこちら。
2005年7月21日、オークス・カナルパークホテルにおいて、富山県総合情報センター様主催の「IT経営応援隊in富山 事例発表セミナー」が開催されました。
ITC富山では本セミナーを後援いたしました。
当日は定員を超える来場者があり、活気に満ちたセミナーとなりました。
冒頭、中部経済産業局・情報政策課係長の木村英樹氏から、IT経営応援隊の紹介がありました。
わが国における中小企業のIT利活用の状況が未だ発展途上であること、その進歩を担う一翼としてIT経営応援隊に期待が寄せられていることなどを説明されました。
講演1では、「顧客満足向上のための戦略」と題して、昭和電機株式会社(大阪府大東市)代表取締役社長、柏木武久氏が、講演されました。
同社では、空調装置をはじめとする、環境機器の生産・販売を行っております。
柏木氏は、このたび、「IS工房」と名づけた営業支援システムを構築・導入されました。
このシステムにより、顧客からの専門技術的な質問とそれに対する社内の技術者の解答がデータベース化され、社内で自由に参照できるようになりました。
その結果、顧客の質問に対するレスポンスタイムおよび解答品質の向上、ひいては売上の向上を達成することができたこと、さらに一般向けWebサイト「風力(カゼ)のis工房」を立ち上げ、一般のニーズの汲み上げと新規顧客の獲得に取り組んでいることなどを、説明されました。
IT経営応援隊事業の平成十六年度「IT経営百選」最優秀賞に選出された同社の試みに、聴衆は興味深く聞き入っておりました。
休憩を挟み、講演2に移る前に、「ITアドバイザーの重要性」と題して、ITコーディネータ富山・吉田会長より、ITコーディネータ制度の説明がありました。
経営者のために実践的なアドバイスを提案する、ITコーディネータの役割や、ITコーディネータの利用方法、夏に開催する経営者研修会の概要を、説明されました。
講演2では、「携帯電話を活用した在庫・顧客管理」と題して、有限会社樹絵瑠たなか(富山市八尾)代表取締役、田中秀治氏が、講演されました。
同社では、地元密着型の営業方法で、主に婦人服の販売を行っております。
田中氏は、このたび、携帯電話を使った店舗の売上管理システムを、構築・導入されました。
携帯電話システムはPCシステムと比較して、教育・運用・コスト・スピードなど多面においてメリットがありますが、先進的ゆえにまだ普及は発展途上にあります。
そのシステムを、田中氏は持参したCCDカメラと携帯画面を用い、会場のスクリーンに実際に映しながら説明されました。
アルバム管理機能がお客様の間で評判になったり、従業員からさらなる携帯電話活用のアイデアが寄せられたり、バイヤー業務に画像メールを活用できたりと、思いもかけない発見もあったそうです。
先進的なシステムの採用した社長の決断と、迫力のあるプレゼンテーションが印象に残りました。