令和5年度 第2回自主研修会 開催報告
暑中お見舞い申し上げます。
暑い日となった令和5年7月22日(土)、『令和5年度 第2回自主研修会』を開催致しました。
以下 ↓↓↓ 今回の研修会内容です。
『令和5年度 第2回自主研修会』
開催日時:令和5年7月22日(土)
場所:高岡市の御旅屋セリオ4Fにある高岡まちなかスタートアップ支援施設「TASU」
講演内容:『FAXサービス事業者のDX』
講師:株式会社ATD 代表取締役 岸 逸郎 氏(ITC富山会員)
【構成】
1.企業間取引におけるFAXサービスの仕組み・EDIが目指すところ
2.ケーススタディ① サービス運用部門が取り組むDX
3.ケーススタディ② 世の中のデジタル化とサービスのDX
1.企業間取引におけるFAXサービスの仕組み・EDIが目指すところ
今回の講演では、講師である岸氏の前職の会社での経営課題とそのDXが主な内容です。
その会社では、事業としてFAXサービスを提供しています。世の中はペーパーレス化が進んでおりFAXは消えていくと思われていますが、まだまだ企業間の取引として利用されているサービスです。企業間取引はEDIが普及してきており、国としても中小企業共通EDI等のサービスを普及しようとしています。しかし、大手企業はそれぞれ別のEDIサービスを使っており、また中小企業にはなかなか普及しません。それは、システム投資費用やIT人材不足・システム連携の難しさが理由としてあるとのことでした。
2.ケーススタディ① サービス運用部門が取り組むDX
DXを行った会社では事業としていくつものサービスがあり、サービスごとにマーケティングとセールス担当がいる分、営業力は非常に高いという強みがあります。しかし、その反面サポート部門がサービスごとに縦割りで分かれていたため、コストがそれぞれかかる問題がありました。これをITツールを活用し、サービスごとに別れていた窓口を1本化、また問合せやその対応タスクをツールで自動振り分けするようにしました。これにより人員が最適化され、年間数千万円以上のコスト効果があるとのこと。さらに、削減した人員をより顧客の価値向上に振り分けることができたとのことです。
3.ケーススタディ② 世の中のデジタル化とサービスのDX
同社では製薬会社と薬局・薬剤師をつなぐサービスを作りました。このことにより、これまでそれぞれの製薬会社から異なる方法で薬局に医薬情報を届けていたのが、1つの方法・ルートで提供されることになり、業界全体のコストと時間の削減につながりました。情報を受領する(アナログ)から獲得する(デジタル)さらには、活用する行動の変容を促すことで、薬剤師や調剤薬局の新たな役割や価値の創出につなげることが目的とのことでした。
最後に全体の感想としまして、DXとはIT化によるコストの削減だけではなく、さらに企業やその従業員・関わる人の行動の変革をもたらすものだということを学びました。顧客企業のDXを提案・実施する際の参考にさせていただきます。

岸 逸郎 氏

メモを取る参加者