富山の魅力再発見 越中富山ふるさとチャレンジ
平成18年10月10日
富山県中小企業団体中央会
米谷 孝行
個人サイト:Site of Yonet
「今日はどこへ行こうか。」行き先がはっきり決まらないまま、取りあえず車を出す。「西にする?東?それとも南?」まだ行き先が決まらない。子供に手がかからなくなって以来、週末の妻との会話である。「高山?」「金沢?」結局、「やっぱり近くのショッピングセンターかな」ということになる。
それがここ数ヶ月、妻との休日は県内の施設や名所・旧跡に出かけるのが日課になってきたのだ。
富山の文化や伝統、産業などの魅力を再認識し創造することを目指し、「越中富山ふるさとチャレンジ」キャンペーンがスタートした。
これは、県内全域で実施するスタンプラリーや郷土を題材にした検定を実施するもので、スタンプラリーのポイントが検定に加算される参加型のキャンペーンとなっており、全国の「ご当地検定」の中でもユニークなものとなっている。
スタンプラリーの参加施設は、県内全域の100箇所あまりが登録されており、私自身、これまでに何度か訪れた施設も登録されているが、まだ一度も行ったことのない施設もたくさんある。
そして、この企画に便乗するように、休日の県内巡りが始まったのである。
検定試験では、富山県内のさまざまな事象を題材にするため、「産業・経済」「自然・歴史」「社会・暮らし」「教育・文化」「祭り・イベント」など幅広い分野に関する知識が求められる。
実行委員会のメンバーでもある北日本新聞社からは公式問題集が発行され、実際の試験と同じ択一式の予想問題とその解説が簡潔に説明されている。関心が高いのか、初版の8,000部はすでに完売され、増刷されているという。
私も早速購入して解いてみた。
仕事柄産業や経済、自然や歴史については自信があるものの、教育・文化や社会・暮らしの分野については、これまで関心が薄かったこともあって知らないことが多いことに気づく。また、これまで知っているつもりだったことが、解説を読んでみてはじめて正しく理解できたものもある。
公式問題集には、全体で320問の予想問題が掲載されているが、実際の検定では択一式の100問を90分で解くことになる。
ITコーディネータの認定試験でも同様な択一式の試験が行われるが、問題の難易度だけでなく、短時間に問題の趣旨を理解する能力が求められる。今回の検定試験でも、同じように問題の読解力が合否の分かれ目になるのか。
一富山県人として、満点とはいかないまでも、合格ラインの70点はぜひクリアしたいものだ。
スタンプラリーの期間はすでに終了したものの、これを機会に全施設踏破を目指してみるのもいいかなと、私は密かに考えている。私の目的とは別に、「こんな風情のあるところが富山にあったんだね。」などと小旅行気分を満喫している妻は、すでに富山の魅力を再発見できたひとりと言えるのかもしれない。