社員を経営に参画させ、売上100億円を目指す!
事例の概要
株式会社ユニテ様では、社長が一人で全てを決めるという経営スタイルを改め、社員参画による経営を行うことにより創業以来の目標であった売上100億を社員一丸となって目指すという経営スタイルの革新を行いました。
会社概要
株式会社ユニテ
富山県富山市上赤江町1丁目1-45
代表取締役 花井千赴
取扱業務
注文住宅設計施工・増改築・住宅メンテナンス・住宅マンションリフォーム・
造園エクステリア工事・店舗設計施工リフォーム
資本金
1,000万円
従業員
25人
年間売上
4億9千万円(2004年度実績)
社歴
平成元年 個人創業。住宅修繕の下請を中心に施工実績を積む
平成8年 有限会社ユニテを設立。下請脱却を目指す
平成10年 住宅修繕事業は「とやま住宅修繕センター」、新築・リフォームは「ユニテ
ホーム」と名付け、直接請負の事業体制を本格化
平成13年 事務所移転。多店舗体制を図る
平成15年 東店・南店をオープン
平成17年 株式会社に組織変更
花井社長からの依頼
「創業して16年が経過し住宅修繕事業ではある程度の実績をあげてきた。しかし、創業時からの目標である売上100億円の達成にはまだまだ程遠い。そこで、こ こで“私が方向性を示し社員がそれに付いて来る”という従来のやり方をやめて、社員も経営に参画させ共に経営戦略を立案し、その計画に沿って行動していく というスタイルに改革していきたい」
という花井社長の強い想いと依頼を受け、中小企業支援センターの専門家派遣制度を利用して、長期と次年度の事業計画書の策定支援を実施しました。
経過
社長と4名の幹部社員が参加して、プロジェクトを発足しました。
週1回のペースで、ITコーディネータプロセスに従いプロジェクトを進めました。
*ITコーディネータプロセス:環境分析(SWOT分析)→経営課題抽出→経営課題関連図の作成→重要経営課題の抽出→アクションプランの策定→事業計画書の完成
週1回しかも毎回宿題があったにもかかわらず、社員の方は意欲的に参加しました。
「いままで社員が集まってこのような話をしたことがないので、楽しい」との、ある社員からの感想も聞かれました。
「アクションプランの策定」においては、業務多忙もあり足踏みが続いたこともありましたが、プロジェクト発足から約2ヵ月後、なんとか2005年度の事業計画書が完成しました。
この2005年度事業計画書は全社員を集めて、経営方針発表会にて花井社長より発表されました。
今後の課題
事業計画の中で毎月の行動計画ができたので、ただただこれを着実に実施することです。
毎月1回実施される運営会議にて、社長・幹部社員と共々にモニタリングしていきたいと思います。
花井社長の感想
今回支援して頂いた事により社員全員が目標に向かっていくという自覚ができました。
また目標を明確にすることにより問題がより明確となり目標達成を実感できるようになりました。
支援したITコーディネータのプロフィール
吉田 誠(40歳)
ITコーディネータ富山会長
有限会社スリー・コード
専務取締役
経歴:
・県内SIベンダーのSE・営業を経て平成13年独立、スリー・コードを創業。
・平成14年にITコーディネータ補を取得後、15年にITコーディネータに昇格。
・ITSSP事業において経営者研修会講師、計画書策定コンサルティングのコンサルタントなどを経験。
・ITコーディネータ富山においては、平成16年度より理事、平成17年会長に就任。
・富山県のITコーディネータの代表として、地元の意欲ある中小企業の経営革新に力を注いでいる。
(2005/9/21寄稿)