平成18年度IT経営百選に、富山県から2社が最優秀企業認定!
IT経営百選とは
経済産業省の施策「IT経営応援隊」では、経営戦略・IT活用の二つの観点から中小企業経営者の目標となり得るような企業を選出する、「IT経営百選」事業を実施しています。
このほど平成18年度「IT経営百選」として認められる企業161件を選出し、発表しました。富山県からは、最優秀企業に2社が認定されました。
詳細はIT経営応援隊ホームページをご覧下さい。
受賞企業
株式会社タニハタ
株式会社タニハタは、伝統木工技術の組子を活かした欄間、和風衝立、和風引き戸などの組子建具の製造販売の会社です。
業界としては、消費者の和室離れにより衰退の一途を辿っています。このような逆風の中、この会社はネット販売に活路を見出し、リアル販売の落ち込みをネット販売がカバーする形で売上を維持しています。
売上比は、今期遂にネット販売が旧態のリアル販売を追い抜く見込みとなっています。
株式会社タニハタのネット販売は、典型的なスタイルである楽天市場に出店したことで軌道に乗りました。しかし、それがすべてではありません。
楽天市場に出店しても売上が伸びない店舗は一杯あります。
谷端社長の熱意、努力、根気の賜物であることは間違いありません。
ホームページを開きさえすれば、売上が伸びると思っている方が多くいらっしゃいますが、ネット販売はリアルの何倍も手間暇がかかります。
細かいPDCAを実践し続けてここまで来たことを強調しておきたいと思います。
(記: NPO法人ITコーディネータ富山 梶野 達也 氏)
株式会社レスター
株式会社レスターは、オリジナルTシャツ・トレーナーなどを製造・販売している会社です。
若くして社長になった清水社長の熱い思いがあふれている会社です。
当初は、どこにでもあるような下請け工場からスタートし、いろいろな苦労を経て、現在は完全に下請けから脱却し、インターネットによる受注だけで経営が成り立っています。
その熱い思いは、ホームページをみると一目瞭然です。
溢れかえるほどの情報量と、こまめなメンテナンスにその一端が現れています。
また、清水社長の取組みの中で、特筆すべきものとして、数々の社会貢献活動があります。
各種勉強会のリーダー、縫製屋.netに代表されるような異業種の仲間をあつめたWebサイトの構築。そして、『プライベート・ブランド』をやりたい人たちへの支援も積極的に展開されています。
また、自社の社員へ、アフェイリエイトを勤務時間内で自由に実践することを勧めるなど、尖った人材の育成にも力をいれています。
もちろん、それらの活動を支えるため、本業のしかけも、現状に満足せず絶えず高いハードルを目指してトライの毎日であることは、言うまでもありません。
(記: NPO法人ITコーディネータ富山 合田 郁夫 氏)
(2006/10/21寄稿)