便利な世の中
平成21年6月2日
北電情報システムサービス株式会社
二上 百合子
今朝、通勤電車の中で勉強している学生を見ました。試験勉強でしょうか、一心不乱に暗記をしているようです。自分の学生時代を思い出して懐かしくなり、つい、見るともなく彼の手元を見ているうちに、それがウィキペディアの印刷したものであることに気づき、驚いてしまいました。私が学生の頃、もう15年程前になりますが、試験前や自分が発表する前には図書館に通って辞書や関連書籍を調べ、自分なりのノートを作って勉強したものです。今はインターネットで調べたい言葉を検索すれば、すぐに情報が手に入る。本当に便利な世の中になりました。
十数年前と比べて、インターネットの発達が目覚ましいのは万人の認めるところですが、私達庶民の生活に入りこんで来たインターネットを仕事以外で使う場面というと、女性の一番はやはりネットショッピングでしょう。家にいながら、カードで買物ができる。昔は通信販売が主婦の友でしたが、今はインターネットが育児で買い物もままならない主婦の強い味方なのでしょう。また、通信販売とは異なり、実際に使った人のリアルタイムの感想や、他の商品との比較も簡単にできる、本当に便利になったものです。
今さら当たり前のことを書いて、と思われると思いますが、このネットショッピング市場が、企業にとって魅力的な市場であることは変わりありません。特に女性は(私も含めて)、美味しいもの、地域限定ものに大変弱いのです。旅行に出かけても、お土産代の方が高くつく女性が多いのは周知の事実です。今はまだ子供が小さくて旅行に行けない主婦層が、自分へのささやかな贅沢、ご褒美としておいしいもの、珍しいものを所謂「お取り寄せ」する、そういった市場はインターネットに子供のころから慣れ親しんだ世代が結婚し子供を産む、これから増増発展していくと思うのです。
今日6月1日に富山の街では、山王さんと呼ばれる日枝神社のお祭りがありました。富山大和横のグランドプラザでは、地元富山の大門素麺、氷見カレーなど地元ブランドの屋台も出て、大変賑わっていました。氷見のブリやホタルイカ、白エビ、ズワイガニ、黒部ポークなど、すでに全国区で認知されつつあるような地元ブランドもありますが、それらの中でも若い女性が「お取り寄せ」したくなる、ささやかだけれどちょっとした贅沢品、しかもインターネットで買えるような商品が開発したい、私だったらどんな商品を取り寄せたいだろうか、そんなことを考えながら、屋台を冷やかして帰って来ました。